第13話「へそくりたずねて三十分」(1977年3月7日)

1クールを迎え、スタッフもキャストも手慣れた雰囲気になってきた頃の作品。

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冒頭、家業の手伝いをしているショースケ(神アコ)。

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店の前に勢いよく水を撒いたところ、

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誤って通行人(潮建志)にぶっかけてしまう。

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通行人はカンカンに怒った挙げ句、おはら理容室に対して根も葉もないクレームをつけてショースケに絡んでくる。

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そこへたまたま通りかかったカンザブロー(園田裕久)が助けに入る。

カンザブロー「失礼ですが!」
ショースケ「あ、森本先生!」
カンザブロー「何を証拠にそんなことを仰るんですか?」
通行人「何だねあんたは?」
カンザブロー「森本と言います。この子の小学校の担任です」
通行人「ほー、それがどうかしたのかね?」

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カンザブロー「この子のお父さんはわしもよーく知っておりますが、いたって腕の良い床屋さんです!腹立ちまぎれとはいえ、根も葉もない言いがかりは慎んで下さい!」

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通行人「わかりましたよ!学校の先生じゃ口じゃ敵わねえ。本当にもう…これから気を付けるんだな!」
カンザブロー「あなたこそ気を付けて下さい!!」

と言ってクレーマーな通行人を追い払ってしまう。

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ショースケ「先生ありがとう!」
カンザブロー「気にするな。世間にはよく、ああいう人間がいるもんだ。しっかり手伝えよ」
ショースケ「はい!」
カンザブロー「うん、じゃあな!」

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「僕、森本先生大好き!」と言う仕草が女の子らしくて、とても可愛いのである。

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ここでタイトルコール。
だが、ここまでの話の流れでこのタイトルは正直「???」といったところだろう。

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場面変わって、学校。
ショースケは授業中に(ガンモから借りた)漫画の本を読み始めるのだが、ストーリーの都合とは言え、普段のショースケの行動からするとちょっと違和感が感じられるところである。
ちなみに読んでいるのは少年サンデー。

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で、あっさりカンザブローに見つかり没収されてしまう。

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そしてこの表情である。
ついさっき「大好き!」といったにもかかわらず「カンザブロー、大嫌い!」と言い出すショースケが、実に子供っぽい。

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一方、ガンモの家ではガンモの父親(守屋俊志)が、「少年サンデー」が見当たらないと大騒ぎ。
母親(上野綾子)から、モスケが学校に持っていたと聞かされ、大慌てで店を飛び出す。

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職員室でショースケから没収した少年サンデーを読んで大爆笑中のカンザブロー。
ダメな大人モード全開である。

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そこへショースケが職員室にやってくる。
慌てて少年サンデーを隠すカンザブロー。

ショースケ「先生!」
カンザブロー「なんだ?」
ショースケ「その、少年サンデーを・・・」
カンザブロー「おお、これか・・・。明日まで、先生が預かっておく」

どう見ても、少年サンデーを読み終えたい魂胆がミエミエである(笑)

ショースケ「明日ですかあ?」
カンザブロー「なくしゃあせん、心配するな!今日は宿題がいっぱいあるはずだぞ!」
ショースケ「はあい・・・」

頭を下げて職員室を出ていくショースケ。

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カンザブローは少年サンデーの続きを読もうとするが、さすがに自席で読むのはまわりの先生の視線が気になるのか、職員室のドア付近で続きを読み始める。
そしてページを開いた瞬間、挟まれていた小切手が地面に落ちてしまうがカンザブローは気が付かない。

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自転車で街を駆け回っていたガンモの父親。ようやくガンモ達を発見して、漫画の本はどうしたかと訊き、漫画の中に5万円の小切手を挟んでいたことを打ち明ける。

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「5万円!?」
ここで魔法組全員の驚いた顔が順番に映されるのだが、代表してミコ(尾崎ますみ)の顔を貼ることにする。

 理由:可愛いから

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ガンモ(すのうち滋之)はショースケに小切手のことを聞くがショースケは気付かなかったと答える。
そもそも何故、少年サンデーに小切手を挟んだのかを尋ねるショースケ。

ガンモのお父さん曰く、ショースケのお父さんと呑む約束をしたが、手持ちに先立つ物がなく、たまたま集金したばかりの5万円の小切手に手を付けようとした矢先、ガンモの母親が来たため、とっさに近くにあった少年サンデーに挟んでしまった、ということであった。

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状況を理解した魔法組は、魔法で小切手を取り戻そうと作戦会議。

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ところが、MJバッグを開いてみると肝心のバンノーダーがないことに気付く。

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誰がバンノーダーを持っていったかをMJに尋ねるミコ。

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ショースケ「バンノーダーを持っていったのは誰?ユタカなの?」
ハテナマン「それともルリ子かい?」
MJ「その両方じゃ。だからおもちゃを貸してと抜かしおったんじゃ。弟と妹の躾が悪い!魔法をおもちゃ扱いにするとは、末恐ろしいわい!」

よりによってバンノーダーがないことがわかり、ひとまずカンザブローにあたってみようということになる。

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学校へ戻ってきた魔法組の面々。

ショースケ「お願いです!僕の漫画の本を返して下さい!」
カンザブロー「これか!よし、返してやろう。全部読み終わったからな。アハハハハハハ。お前が読みたかった気持ちもよーくわかった。だがいいか小原。学校はあくまで勉強をする場所だ。そいつを忘れちゃいかん」
ショースケ「はい、わかりました」
カンザブロー「よし、大切にしろ」
ショースケ「ありがとう!」

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ところが、いくらページを捲っても小切手がない!
ハテナマン(増田康好)が漫画を逆さにして振ってみても小切手は出てこない!

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職員室に戻ってきた魔法組だが、カンザブローは既に帰ってしまっていた。
ショースケはボイスボールを使って職員室に飾ってあったシクラメンの花と会話をし、小切手が窓から庭に落ちたことを突き止める。

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だが、庭を見渡しても用務員さんが既に掃除を終えたせいか小切手は見当たらない。

用務員さんをつかまえて話を聞くと、集めたゴミは清掃局のトラックが来て持っていってしまったということだった。

途方に暮れる魔法組の面々・・・というところで前半終了。

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やむをえず4人はマジッカーを使ってゴミ収集車を追いかけることに。

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そこへ通りがかった魔女ベルベラ(曽我町子)が声をかける。

ベルバラ「おや?5年3組の諸君。どこ行くの~?」

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急いでいた魔法組はマジッカーでベルバラを撥ねる(笑)

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ベルバラ「何するんだい、この暴走族!」

毎回OPでこの映像が流れて気になってたけど、やっぱりあれ、ひき逃げしてたのか・・・(笑)

ちなみに画面右上に見えるのは船の科学館である。まわりが更地、もとい荒野なのを見ると時の流れを感じる。

その後、かろうじてゴミ収集車の行列を発見するものの、これだけ大量のゴミの山からどうやって小切手を見つければよいのかと、再び途方に暮れる。

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一方、ユタカ(福田信義)とルリ子(遠藤美絵)は、持ち出したバンノーダーで遊んでいた。

ユタカ&ルリ子「アバクラタラリン クラクラマカシン ウサギさん集まれー!」

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大集合したウサギを抱っこして遊び始める二人。

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その様子を偶然目撃したカンザブロー。
理系の血が騒ぎ出す。

カンザブロー「ああ・・・!驚くべき機械だ!」

続いて、バンノーダーで鳥を大量に呼び寄せる様子を目撃するカンザブロー。

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興奮したカンザブローはユタカに声をかけ、バンノーダーを貸してほしいと頼み込む。

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渋っていたユタカだが、ルリ子に言われて仕方なくバンノーダーを渡すことに。

カンザブロー「機械というより、奇々怪々。これには何か、重大な秘密がある!」

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一方、魔法組の4人はやはりバンノーダーを使うしかないという結論に達し、マジッカーでユタカとルリ子を探すことに。

その後、ようやく二人を発見してバンノーダーを取り戻そうとするが、カンザブローが分解してしまっていた!
4人は5万円の小切手がなくなった経緯をカンザブローに説明する。

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カンザブロー「5万円だと!そりゃ大変だ。わしの給料の10日ぶんじゃないか!申し訳ないことをした。すぐに岩舘のお父さんに会いに行こう」
ショースケ「先生の責任じゃないわ!挟んであることを知らなかったんだもの」
カンザブロー「知る、知らんの問題じゃない。本を預かったのはこのワシなんだから。直ちに、弁償させてもらおう」

といって財布を開くカンザブロー。
が、出てきたのは千円札1枚。

魔法組「千円!?」

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呆気にとられる魔法組の面々。

ハテナマン「無理しなくたっていいんです。10日分でしょう?」

フォローするハテナマン(増田康好)。

カンザブロー「あぁ、それはそうだが・・・」

気まずい顔のカンザブロー。

ショースケ「それより、バンノーダー元通りにして下さい」
ミコ「そうすれば、5万円を取り寄せられるんです」
チクワ「シーっ!魔法のことは内緒だろ」

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チクワ(江村和紀)の言った「魔法」という言葉にカンザブローが反応する。

カンザブロー「魔法だと!?馬鹿なことを言っちゃいかん!現代に生きる君達が、そういう非科学的なことを!くだらん!」
ハテナマン「先生!授業は後でゆっくり。とにかく、早く直して下さいよ!」

とりあえず分解したバンノーダーの組み立てを始めるカンザブロー。

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どうにかバンノーダーを組み立て直したカンザブローだが、それを見ていたベルバラが、さっきの仕返しとばかりにイタズラをする。

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バンノーダーが別物に。

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そうとも気付かず小切手を取り寄せようと試すチクワ。

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取り寄せた小切手はゼロ円だった!

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続いてショースケが挑むが・・・

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小切手ではなく巨大な大切手(?)が飛んでくる。
カンザブローの面目丸潰れ。

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そこでカンザブローが自らバンノーダーを使うことに。

カンザブロー「よし、今度はワシが科学的にやる!出てこい小切手!」

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すると切手が飛んできてカンザブローの顔に貼り付く。

ハテナマン「切手仮面だ!」

ここでまさかのゴレンジャーネタ(笑)
ま、当時は東映を代表する人気作品だったからね。

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失敗と責任を認めるカンザブロー。

カンザブロー「一言もない。ワシの失敗だ。岩舘のお父さんに伝えてくれ。必ず弁償いたしますとな。西郷どんが証人だ!」

上野公園の西郷隆盛像を指差しながら、そう言い残し、トボトボと去っていくカンザブロー。

ミコ「先生、何だか気の毒みたい」
ハテナマン「すっかりしょげちゃったなあ」

それを見ていたショースケがMJバッグの元へ向かう。

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ミコ「どうするの?」
ショースケ「仕方ない。マンガンキーを使うのよ」

ショースケはしっぺ返しを覚悟でマンガンキーを使うことを決意する。

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マンガンキーのしっぺ返しでオタオタするところを見物しようと、ベルバラは遠巻きに見守る。
それを見ていたユタカとルリ子。後ろから現れてベルバラを驚かす。
驚いてひっくり返ったベルバラ。そのはずみでバンノーダーが元に戻ってしまう。

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一方、ショースケが今まさにマンガンキーを使おうとした時、

ハテナマン「待った!もう一度、バンノーダーを使ってみるよ」
ショースケ「そんなこと無駄よ」
ハテナマン「まだ僕は使ってないからね」

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そう言ってバンノーダーを使うハテナマン。

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正常に戻ったバンノーダーで今度こそ小切手を取り寄せることに成功する。
大喜びする4人。だが、ショースケがカンザブローのことを思い出す。

ショースケ「カンザブロー!森本先生を探さなきゃ!弁償するのに困ってる」
ハテナマン「そうだなあ。先生も、生活苦しいもんなあ」

安月給を子供たちに同情されるカンザブロー・・・

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5万円を工面するため、人目を忍んで質屋に駆け込んだカンザブロー。
そこで出会った質屋の主人は、なんと冒頭でカンザブローが一喝して追い払った通行人であった!
質屋の主人は、ここぞとばかりに陰険な物言いでカンザブローに嫌がらせをする。

質屋の主人「これで5万円は無理ですなあ」
カンザブロー「しかし、どうしても必要なんです!教師たるもの、責任を常に全うせねばならんのです!」
質屋の主人「関係ありませんな」
カンザブロー「このとおりです!お願いします!さもないとワシは、子供たちに顔向けが出来ん」
質屋の主人「ほー、この間の勢いはどうしたんですかー」
カンザブロー「自分の過失も償うこともできん男が、どうして子供らのミスを叱れるでしょう」
質屋の主人「そんなこと言ったって別に、私がミスしたわけじゃないんですから」

その時、ふと嫌がらせを思い付いた質屋の主人は、今着ている服を全て預けるなら5万円を貸しましょうと持ちかける。

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カンザブローは悩むことなく「ありがたい!」「ご主人、助かりました」と言って頭を下げ、服を脱ぎ始める。身ぐるみ剥がされても責任を全うしようとするカンザブロー、やはり良い先生である。

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ほぼ裸の状態で質屋を出てきたカンザブローに生徒たちが駆け寄る。

魔法組「先生!」
カンザブロー「おお、小原!岩舘もいるな。どうにか手に入ったぞ!」

5万円を見せるカンザブロー。

カンザブロー「ワシの裸を、笑わんのか?」
ガンモ「笑うもんか!な!」
ショースケ&ミコ「うん」

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ショースケ「第一、先生、裸じゃないわ!」
ミコ「きちんと服を着てます」
チクワ「わあ、格好良いの。な!」

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「素敵だわ」「こういう服、私、一度でいいから着てみたいな」と口々に服を着ている体(てい)で声をかける魔法組の面々。

カンザブロー「裸の王様みたいなこと言うなよ。揃いも揃って、目を悪くしたのか!」

そう言って涙ぐむカンザブロー。うぅ、本当にいい話だ。
そして、後ろからそっとバンノーダーでカンザブローの服を取り寄せるハテナマン。

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すると服が元通りに。
「ワシは服を着てるぞー」と大喜びのカンザブローと子どもたち。

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さすがにこのままでは泥棒になるので、ちゃんと5万円を質屋に返して一件落着。

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ガンモ「怒りっぽいけど」
ハテナマン「魔法を信じてくれないけど」
ミコ「それでも私達は」
チクワ「カンザブロー先生が」
ショースケ「だ~い好き!」

最後はみんなで「だ~い好き」とジャンプして幕。
終わってみればカンザブローが主役と言ってもいいくらいに活躍したエピソードであった。

担任がカンザブローに変わってから、物語に積極的に絡むようになって面白くなってきたし、1クールが終わって子供たちの演技も明らかにノリが良くなってきていて、第2クール以降を楽しみにさせてくれる締め括りであった。

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